[北京 8日 ロイター] - 中国税関総署が8日公表したデータによると、2月のドル建て貿易収支は91億5000万ドルの赤字となった。赤字は3年ぶり。鉄鉱石や原油、石炭などの強い需要で、輸入が2012年初め以来最大の伸びとなった。

輸出が前年比マイナス1.3%と予想外に減少した一方、輸入は予想を大きく上回って38.1%増加した。

ロイターがまとめたアナリスト予想では、2月の輸出は12.3%、輸入は20%それぞれ増加が見込まれていた。また、貿易収支は257億5000万ドルの黒字と予想されていた。

ただ、大半のアナリストは貿易収支が赤字だったことについて、旧正月休暇の影響を指摘している。INGの首席アジアエコノミスト、ティム・コンドン氏は「2005年以降の赤字はすべて、旧正月が絡んだ月に発生している。今年2月の赤字は一時的なものであり、通年の貿易黒字は2016年の3兆4000億元に近い数字になる」と述べた。

1─2月の輸出は前年比4.0%増、輸入は26.4%増で、国内外の需要が底堅く改善していることを示した。

キャピタル・エコノミクスのジュリアン・エバンズ・プリチャード氏は、顧客向けのリポートのなかで、輸入急増について「コモディティー(商品)価格の最近の急上昇に伴い、輸入物価が押し上げられことが大きい」と指摘。「ただ内需の底堅さを示してもいる」と述べた。

また、2月の中国の対米貿易黒字は104億2000万ドルに縮小、対米貿易黒字は2014年2月以来となる低い水準だった。中国から米国への輸出は4.2%減少し、米国からの輸入は38%増加した。

<コモディティーブーム>

2月の中国のコモディティー輸入は、数量ベースで見ると大半の品目で前年比増加したが、1月との比較では減少した。政府がインフラ支出を拡大し、ディベロッパーが新規の住宅プロジェクトの完成を急ぐなか、製鋼所は需要を満たすために鉄鉱石や原料炭を旺盛に消費した。

原油輸入は日量ベースで前年比3.5%増の約828万6000バレルと、過去2番目の大きさとなった。「ティーポット」と呼ばれる独立系の小規模製油所の需要が堅調で、原油輸入の伸びをけん引した。

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