介護離職は経済的リスクが大きい

現実問題として、退職してしまうと、収入源がなくなってしまいます。
親の年金や貯金で生活していけるとしても、経済的には厳しくなるでしょう。
介護が終わってから勤めようとしても、中高年の場合、再就職はむずかしいですし、条件面が悪くなってしまうことが多いものです。

親と同居したり、親の近くに住むからといって、ラクになるわけではありません。
遠距離介護に疲れて実家にUターンする人もいますが、地方での就職はきびしく、無職の期間が長くなれば、将来、自分が受給する年金も減ってしまいます。
都心から地方の実家に帰るほうが介護しやすいと安易に決めず、交通の便はどうか? 給与はどうか? なども含めて検討してください。

経済的な面では、介護離職はデメリットのほうが大きいのです。
自分の生活が守られ、経済的な基盤がしっかりしているからこそ、親の生活を支えられるのではないでしょうか。