3月8日、石油メジャーの財務改善が先送りされる可能性がでてきた。写真は5大メジャーのロゴ(2017年 ロイター/File Photo)

[ヒューストン 8日 ロイター] - 石油メジャーの財務改善が先送りされる可能性がでてきた。石油輸出国機構(OPEC)の減産がもたらした原油高の流れが続くかどうかはっきりしないうちに生産拡大に向けて多額の設備投資を行っているためだ。

 BP、シェブロン、エクソンモービル、ロイヤル・ダッチ・シェル、トタルの上場最大手5社の昨年末時点の負債は計2970億ドルと2012年の2倍近くに膨らみ、各社は負債の圧縮に努めている。

 しかし原油価格が前年同期から70%ほど上昇したにもかかわらず、大半ではキャッシュフローが株主還元や事業拡大プロジェクトなどの支出を賄う水準に達していない。

 シティグループのアナリストチームは、債務の利払いなど他の支出もあり、損益分岐点の到達時期は最短でも2020年にずれ込んだとみている。

 オッペンハイマーの石油アナリストのファデル・ガイト氏は「石油・ガス業界全体でバランスシートがかつてないほど悪化している」と話す。

 米国の生産者にとって採掘している原油の一部は1バレル=40ドルならコスト割れとなるが、価格が50ドル強の水準を維持しているため、しのげる状態にある。

 シティグループの試算によると、原油価格が50ドル台半ばで推移し続ければ、産油大手のキャッシュフローは昨年比で平均71%増える可能性がある。