3月14日、日本の小型株が好パフォーマンスを続けている。直近の上昇率は欧米の小型株を上回っており、その原動力として隠れた有望株を探し出すのを得意とする海外の機関投資家を含めた「目利き屋」の存在が注目されている。写真は都内の株価ボード。2015年4月撮影(2017年 ロイター/Issei Kato)

[東京 14日 ロイター] - 日本の小型株が好パフォーマンスを続けている。直近の上昇率は欧米の小型株を上回っており、その原動力として隠れた有望株を探し出すのを得意とする海外の機関投資家を含めた「目利き屋」の存在が注目されている。ただ、伸び悩む大型株の代わりという消去法的な需要も少なくなく、過熱感も意識され始めてきた。

「肥沃な土壌」

「ポートフォリオにかなりのアルファ(ベンチマークを上回る収益)をもたらしてきた」──。日本の小型株投資を手掛ける米ワサッチ・アドバイザーズ(ユタ州)のアソシエート・ポートフォリオ・マネージャー、カビル・ゴヤル氏は、こう話す。

 同社は主に東証1部銘柄を投資対象としているが、エン・ジャパン、セリアといったジャスダック上場銘柄も保有。直近では技術革新で経営効率化を進める内需企業などが注目されるとし「個別銘柄の『目利き屋』にとって、日本の小型株は肥沃な土壌の上にある」(カビル・ゴヤル氏)と指摘する。

 日本の小型株指数は、年初来で10%超の上昇。TOPIXだけでなく、欧米の小型株指数に対してもアウトパフォームしている。13日の東京市場で日経ジャスダック平均は22日ぶりの反落となったが、前週末までの21連騰は2003年12月─04年1月以来の連続上昇記録だった。

アルファ狙う海外勢

 新興市場は個人投資家が主体。大型株に比べ流動性が乏しいため、機関投資家は敬遠しがちだった。しかし、最近では、少しでも収益を稼ごうとする機関投資家の一部が、流動性リスクを取りながら、時価総額の小さい銘柄に資金を移動。これが指数の好パフォーマンスに寄与しているようだ。

 ドルトン・キャピタル・ジャパンの松本史雄シニアマネージャーは「ベータ(指数並みの収益)を取るだけなら、(指数連動型の)ETFで構わないが、アルファを取るなら特徴のある運用が不可欠となる」と指摘。「日本市場は成熟しており、内需には安定感がある。さらに特徴的な新興株を組み入れようとするニーズもある」と話す。