3月13日、緻密で冷静沈着なドイツのメルケル首相と、過激な言動が目立つトランプ米大統領。政治スタイルも主張も大きく違う2人のリーダーの初会談に注目が集まっている。写真はドイツと米国の国旗。ワシントンで2011年6月撮影(2017年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ベルリン 12日 ロイター] - 緻密で冷静沈着なドイツのメルケル首相と、過激な言動が目立つトランプ米大統領。政治スタイルも主張も大きく違う2人のリーダーの初会談に注目が集まっている。

 会談は当初14日にワシントンで行われる予定だったが、現地で大雪予報が出ていることから17日に延期された。

 東ドイツ出身で物理学者のメルケル氏は、欧州で最も影響力のある首脳でありながら控えめな物言いが特徴で、熟考のうえ決断を下すスタイルを貫いてきた。一方、不動産王として知られてきたニューヨーク出身のトランプ氏は衝動的に行動するタイプで、脚光を浴びることを好む。

 2人のリーダーは、過去数ヵ月にわたり、政策や価値観を巡り互いの主張を展開してきた。

 両首脳が直接会談するのは今回が初めてで、戦後世界の秩序形成に大きな役割を果たした欧米関係の今後を見極めるために世界各国の政府から注目を集めるとみられる。

 オバマ前政権で対欧州政策の助言役を務めたチャールズ・カプチャン氏は、「二人が親友になる可能性があるかと言えば、恐らくないだろう。性格が大きく異なる」と指摘。

「ただ、双方ともに政治的にも戦略的にも、どのように協力するかを模索することに強い関心がある。トランプ大統領にとって、ほぼ間違いなく最も重要な2国間首脳会談になるだろう」との見方を示した。

 ドイツ政府関係者などによると、緻密なことで知られるメルケル氏(62)は会談に向け周到に準備を進めてきた。

 1人の独政府高官は「トランプ氏が長い話を好まず、立場の明確化を望み、詳細な説明は求めないことを踏まえて準備する必要がある」と語った。