3月2日、昨年の米大統領選挙におけるロシア介入疑惑を巡る調査で自身の政権が守勢に立たされるなか、トランプ大統領はクレムリンの主、プーチン大統領を称賛するツイート投稿をやめてしまった。写真はドイツのケルンで2月、カーニバル用に製作されたプーチン大統領とトランプ氏の人形(2017年 ロイター/Wolfgang Rattay)

[ワシントン 2日 ロイター] - 昨年の米大統領選挙におけるロシア介入疑惑を巡る調査で自身の政権が守勢に立たされるなか、トランプ大統領はクレムリンの主、プーチン大統領を称賛するツイート投稿をやめてしまった。

 トランプ、プーチン両氏の関係はまるで「ブロマンス(男の絆)」だと大統領選挙期間中には話題になったものだが、米当局者によれば、トランプ大統領の就任からそれほど経たないうちに、両国政府の「雪どけ」の可能性はかなり薄れつつあるようだ。

 外交分野を担当する大統領顧問らのロシアに対する論調は厳しくなりつつある。国家安全保障担当の補佐官には、当初ロシア政府との関係改善を声高に主張していたマイケル・フリン氏が就任したが、同氏が先月辞任した後、トランプ氏の対ロ姿勢も冷え切っているように見える。

 フリン氏の後任となったマクマスター陸軍中将はロシアに対してより強硬な態度を示しており、海兵隊出身のマティス国防長官と歩調を合わせている。

 ロシアに対する姿勢硬化を示す兆候として2人の米当局者が挙げたのは、国家安全保障会議のロシア担当首席顧問として、プーチン批判派として知られるロシア学者フィオナ・ヒル氏が就任要請されたことだ。

 ヒル氏には、KGB出身というプーチン氏の経歴を連想させる『プーチンの世界「皇帝」になった工作員』という共著もある。彼女がこの要請を受諾したかどうかは、ただちには明らかにされなかった。

 選挙期間中にトランプ氏が見せたプーチン大統領への歩み寄りを以前から懸念していた共和党議員からも、米政権に対する圧力は高まっている。クリミア編入やウクライナにおける親ロシア反体制派への支援に対して科されている対ロシア制裁をトランプ氏が早々に緩和するのではないかと危惧する欧州同盟国からの圧力も同様だ。