適切な時期のリニューアルで
メリット最大化

 マンションやビルのオーナー、マンション管理組合には、エレベーターは小まめにメンテナンスを施しながら、できるだけ長期間使った方が得なのではないか、と考える傾向がある。

「マンションやビルなどの建物が50年持つとして、エレベーターはいずれ、どこかのタイミングで必ずリニューアルしなければならないのです。我慢して交換の時期を先に延ばすよりも、適切なタイミングで切り替えた方が、新しい機能をより長く使えるという意味で、結果的にはメリットになるのです」と川上氏は説明する。

 最新機器へのリニューアルで、消費電力は約10%削減※1され、LED照明採用で従来の円形蛍光灯と比較して消費電力は約50%の削減になり、ランニングコストを下げることもできる。

業界のスタンダードを
目指す

 現在国内に設置されているエレベーター数は、約72万台。そのうち設置から25年が経過し、リニューアルの時期を迎えた三菱電機製エレベーターは約5万台、20年度には約9万台になる見込みだという。毎年、全国で新たに設置される台数が、全てのメーカーを合わせても約2万台というから、業界のリーディングカンパニーである同社にとって、リニューアルがいかに喫緊の課題であるかが分かる。

 そこで、生活基盤としてのエレベーターをよく知る同社が出した答えが、利用者の不便を最小限化する、工事期間中であっても連続停止することがない工法だった。Elemotion+[ZERO]は、1990~97年ころに製造されたGRANDEE(グランディ)約2万5000台が対象※2だが、今後はさらに対象機種を拡大し、業界のスタンダードを目指す。

 Elemotion+[ZERO]が示した“住む人の暮らしに合わせたリニューアル”は、今後全てのエレベーターに求められるようになるだろう。そうなれば、エレベーターリニューアルは一段と加速するはずである。

※1 既設エレベーターGRANDEE(グランディ)との比較において。
※2 仕様により対応できない場合がある。


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