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「リサイクルショップ」の風雲児
トレジャー・ファクトリー社長 野坂 英吾

週刊ダイヤモンド編集部
【第19回】 2008年2月15日
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トレジャー・ファクトリー社長 野坂 英吾
トレジャー・ファクトリー社長 野坂 英吾

 「まだまだ使える家電や家具を捨てるなんてもったいない。綺麗にすれば、買う人もいるんじゃないか」

 野坂英吾がリサイクルショップの起業を思い立ったのは15年前、まだ大学3年生のときのことだった。

 当時、アルバイトをしていた大手量販店では、売れた家電や家具を客先に配送するとともに、用ずみになったそれらを引き取って、そのまま業者に頼んで廃棄していた。

 中学生時代から「社長になりたい」と起業を考えていた野坂にとって、大量廃棄される家電、中古家具は宝の山に映った。後に起業した会社の名前は「トレジャー・ファクトリー」。文字どおり「宝物の工場」という意味で、お客に宝探し感覚で目当ての1品を見つけてもらおうという狙いである。

 起業を思い立ったが吉日、早速リサイクルショップが事業として成り立つか調査に取りかかった。首都圏のリサイクルショップやフリーマーケットなど50ヵ所近くを訪れたという。

業界の“常識”の逆をいったビジネスモデル

 驚いたことに、リサイクルショップの多くは、引き取った商品をそのままの状態で店頭に並べ、値札もろくに付けていなかった。商品には保証期間もなく、販売記録や在庫管理をしっかりやっている店など皆無だった。

 引き取った商品をそのまま並べておいても売れるし、価格は好事家との相対交渉で決まる。中古商品は傷み具合など状態がバラバラで、まったく同じ商品が出てくるということはめったにないので、商品は売りっぱなしで保証なし。在庫管理なんて手間がかかることもやらない。それが、当時のリサイクルショップの実情だった。

 ならば、業界の「常識」の逆をいけばいい――そう考えついた野坂は、買い取った中古品は入念に綺麗にしたうえで、値札を付けることにした。家電や家具などの商品には3ヵ月の保証期間(後に6ヵ月に延長)を設ける。商品すべてに管理番号を振り、仕入れた商品と売れた商品をすべて記録、売れ筋商品を把握し、死に筋商品は値下げして早めに見切る。

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