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銀座で誂えるということ

Part.2 TAILOR IN GINZA

昔から銀座はお洒落な男たちにとって愉しい街である。そして今の銀座には、老舗テーラーだけではなく、各ラグジュアリーブランドのフラッグシップブティックが軒を並べる。クラシックなスイタルにとどまらず、モダンな服も、そう気張らずに誂えることができるのだ。これら銀座に旗艦店を構える各ラグジュアリーブランドの注文服を紹介。改めて言おう。「銀座で誂えること」は道楽の極みなのだ、と。

Photography_Ryoichi Yamashita,Eiichi Okuyama  Text_Ryoji Fukutome

TAILOR_01
GIORGIO ARMANI

 現在ジョルジオ アルマーニがおこなっているパーソナルオーダーは、メイド トゥ メジャーと呼ばれるもの。あくまでもアルマーニの美しいスタイルを保ったまま、身体にフィットさせていくのである。

 補正の範囲もイージーオーダーと違い、丈の長さやウエストだけでなく、身体の癖なども確認しながら細やかにおこなわれるので、広範囲である。

 基本的な型は2種類。ナチュラルラインの「リネア ナトゥラーレ」とコンストラクテッド ラインと呼ばれる「リネア コストルイータ」。このモデルを基にスーツ、ジャケット、タキシード、コートなどが仕立てられるのだが、さまざまな変更が可能である。たとえば、生地、裏地、ボタンは、豊富に揃えられた生地見本のなかから自分に相応しいものを選択できる。

 価格はスーツが36万円~、シャツ6万300円~、ジャケット27万円~、ベスト11万3000円~、パンツ9万円~、コート60万円~、タキシード64万3000円~となっている。製作期間は約50日である。

【2017SS メイド トゥ メジャー日程】
3/25-26 梅田阪急店(日本人スペシャルフィッター)
4/6 横浜そごう店(ミラノから来日するスペシャルフィッター)
4/7 銀座店(ミラノから来日するスペシャルフィッター)

>>メイド トゥ メジャーの詳細はこちら

【問】ジョルジオ アルマーニ ジャパン TEL:03-6274-7070 東京都中央区銀座5-5-4 アルマーニ/銀座タワー

TAILOR_02
DOLCE & GABBANA

 エレベーターで3階に上がり、一歩足を踏み入れると、そこはオーダーの世界。ドルチェ&ガッバーナの世界観で、自分だけの一着を誂える贅沢を味わえる空間である。

 ここでおこなわれているのは、イタリアでス・ミズーラと呼ばれているもので、スタイルサンプルのなかから好みのものを選び、サイズを調整するというもの。もちろん、生地は豊富なストックの中から選ぶことができる。製作は採寸データを基にイタリアでおこなわれる。

 その際、フルハンドメイドとマシンメイドが含まれるセミハンドメイドの2種類の仕上げ方法があり、これも選択することができる。

 取り扱っているアイテムは、スーツ、コート、シャツ、パンツ、ローブ、パジャマ、ボクサーショーツ。

 製作期間はスーツの場合、初回来店し、採寸などをおこなって、8週間後にセカンドフィッティング。そこで微調整をおこない、その1~2週間後(修正具合による)に納品されるので、最短で9週間ということになる。

 価格はセミハンドメイドでスーツが約60万円から。

ここ「ドルチェ&ガッバーナ&サルトリア 銀座」での採寸は、フィッティングルームに加え、テーブル上でも改めておこなうことで、より正確性を求めている。採寸の項目は、ジャケットのカラーの位置、なで肩、いかり肩の調整、アームホールを下げる、袖山を広くする、アームホールのシワをキレイにする。姿勢の反り、曲がりの修正など。

【問】ドルチェ&ガッバーナ ジャパン TEL:03-6419-2220 東京都中央区銀座5-4-9 ニュー銀座5ビル3階

TAILOR_03
ERMENEGILDO ZEGNA

 正統派のスーツで、世界的に信頼の厚いゼニアのスーツにもオーダーメイドが存在する。基本的にパターンオーダーで、採寸から仕上がって、お客の元へ渡るまで約1カ月という早さである。

中央通りに面した銀座店4階のオーダー専用ルーム。写真右側に可動式のトビラがあり、閉めることで、しっかりとプライバシーが守られる。

 工程は、こうだ。まず生地やモデルを決めると、そのまま採寸に入る。図られたデータはすぐにスイスの工房に送られ、製作される。

 約1カ月後には完成した状態であがってきて、セカンドフィッティングを行い、問題なければそのまま納品となる。もし微調整があったとしても、銀座店にはテーラーがいるので、そこで修正が加えられるということだ。

 このスーツは、ハンドメイドとマシンメイドの両方で作られていく。ボディや肩など可動部はハンドメイド、ボタンホールや裾などはマシンメイドとなる。重要なポイントはしっかり押さえている、という感じだ。

 基本の型は5つ。そのなかで、それぞれの型を崩さないように、カスタマイズされるのだ。ゼニアの凄さは、補正はかなりできるが、形は変わらない、ということだ。

(写真左)オーダーメイド専用の部屋は、色調も落ち着いており、リラックスして採寸に臨める雰囲気を作り出している。(写真中)採寸の項目は、ジャケットのカラーの位置、なで肩、いかり肩の調整、アームホールを下げる、袖山を広くする、アームホールのシワをキレイにする。姿勢の反り、曲がりの修正など。(写真右)シャツやタイ、デニムやニットなどトータルでオーダできるのも強味だ。

【問】ゼニア カスタマーサービス TEL:03-5114-5300 東京都中央区銀座 2-6-16 ゼニア銀座ビル


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