[チューリヒ 16日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)は16日、主要政策金利の据え置きを発表した。中銀預金金利はマイナス0.75%に、3カ月物LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の誘導目標はマイナス1.25─マイナス0.25%に維持した。

中銀はマイナス金利と為替介入を継続する意向を示した。スイスフランは依然として「大幅に過大評価されている」と指摘した。

中銀は四半期政策評価で、世界経済には依然として大きなリスクがあると指摘。主要リスクとして「米国の経済政策の今後の行方、欧州の選挙、英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる複雑な交渉など政治的な先行き不透明感」を挙げた。

中銀は今年の経済成長率見通しを1.5%程度で維持した。しかしインフレ見通しは0.3%とし、これまでの0.1%から引き上げた。

クレディスイスのエコノミスト、マキシム・ボッテロン氏は「オランダ総選挙のユーロ/スイスフランに対する影響は非常に抑制され、かつ短期的だった」と指摘。「この点でスイスフランへの圧力を低下させる効果はなかった」と述べた。

Jサフラ・サラシンのストラテジストは、米国の今回の利上げでフランが下落する可能性は低いとし、「フランへの強い需要は、フランス総選挙によって安全資産への資金逃避が進むため、今後数週間は続く可能性が高い」と述べた。