還暦過ぎの女優作品しか興味を示さない愛好者も多く、熱狂的なファンにおいては発売前から問い合わせを受けることも少なくないという。

「女優と同世代~年上の男性のみならず、『マザコン』とは違う、常に“年上好き”の40~50代男性が支持層で、皆さんからは『50代なんて、まだガキじゃないか!』とも言われます」(同前)。

 こうした実情から、業界では“還暦超え”女優の発掘に余念がないが、常時「需要に供給が追い付いていない」状況が続いている。

「『AVに出てみたい』と中高年女性からの問い合わせも増えましたが、ほとんどが50代で、『お金が欲しい』より『プロの技で感じてみたい』や、寝取られ願望を持つ夫に『勧められて』といった動機が目立ちます。70~80代になるとさらに希少性が高まって、確保はより困難を極めるのです」(同前)

帝塚真織さんは71歳でAVデビュー。古希熟女市場で異例の人気を誇った

 というのも、撮影は一日通しのタフな現場で、体力と“丈夫さ”が最も重視されるため。体も硬くなっており体位に無茶ができず、「関節が柔らかい」「心肺に持病がない」など年と共に健康面での出演ハードルも上がるのだ。

スポットライトを浴びたら
頑張るしかないでしょう

 そうした中で、帝塚真織さんは71歳でAVデビュー。今年1月に80歳で“引退”作品をリリースするまでの数年間を「日本最高齢AV女優」として活躍した。

「きっかけはプロダクションの人と知り合って、『出てみないか』と口説かれたから」

 歌劇団出身の恵まれたルックス、ショウビジネス界で培ったプロ根性で数々の現場をこなし、古希熟女市場では異例の人気を博す。

 撮影では全裸になって陰部を晒すこと、「別れた亭主一人だけだった」という男性体験を超えて複数の男優と絡むことなどに抵抗はなく、むしろ「現場は活気があって楽しかった」と回顧する。

「だって、お仕事だもの。スポットライトを浴びたら頑張るしかないでしょう」