収録では、男優の“準備”が整わずに夜中まで撮影がズレ込むなどの現場も体験し、「男優さんって本当に大変なんだな、と。試験をして、訓練させると聞いて驚いちゃったわ」と目を丸くする。

熟年AV男優は不足
希望者はいても機能が…

 前出の制作担当者が付言する。

新郷さんの最新刊『絶望老人』(宝島社)では、老後の幸福格差を問うています

「実は、熟年市場では女優より男優の需要が多く、不足も著しい。夫婦役など熟女の相手役となるシニア男性の志願者は滅多におらず、『定年後にやってみたい』との希望者はいても、現場で下半身の機能を自在に長時間保てる人は非常に乏しいのです」

 ちなみに、レンタルビデオ店へ自ら出向いて利用するのは70代くらいまでが一般的だという。

「それ以降になると身体的理由などから『自宅に居ながらにして入手できる』と、紙媒体を通じて通販で購入するケースが圧倒的です。これまでの最高齢は103歳の男性で、還暦女優作品の購入者でした」(同前)

 少子高齢化が進む中、こちらの“JK”市場は当分活況が続くのか――。

(ノンフィクション作家 新郷由起)