自分の年収は5億円
妻への生活費は月30万円

 学歴証明など他の書類は一切持ってこず、年収(年商ではない)5億円の収入明細を持ってきて、「入会させろ」とやってきた。

 そしてずばり、「何でもいいから俺とアナウンサーを結婚させろ」と言うではないか。

 あちこちの結婚相談所を回り、「その辺のアナウンサーではなく、キー局のアナウンサーと結婚させろ」と言って回っていたら、「植草さんならなんとかなるのでは」と聞き、マリーミーにやってきたらしい。

「金はいくらでも出すから」としつこく繰り返すのだが、私だって人身売買のような真似は絶対にできない。

 無理だと突っぱねて帰らせても、別の日にまたやってきて同じ要求を繰り返す。

 とはいえ、結婚したい人をぴったりの結婚相手に出会わせるのも私の仕事だ。そんな気持ちから、「私の会員たちのなかにはたしかにアナウンサーもいるが、ほかに何か条件はないのか」と彼に聞くと、耳を疑うようなセリフを言った。

「稼げる女がいい」

 5億円も稼いでいるのに、「自分は稼げる女しか認めない」というのだ。

 気になったので、結婚した後に妻に渡す生活費はいくらくらいか、と尋ねてみると、返事は「月に30万円(年360万円)」。

 豪邸もキャッシュで買っているし、生活費なんて食費くらいだから月30万円もやればおつりがくるはず、とのこと。残りの4億9640万円はどうするつもりなのだろうか(ちなみに、結婚相談所への入会金も会社の経費にしようとしていた)。

 5億円カトパン男は、このようなやり取りののち、いつの間にか現れなくなった。