[バーデンバーデン(ドイツ)/東京 17日 ロイター] - 麻生太郎財務相は17日、ドイツのバーデンバーデンで、為替の過度な変動や無秩序な動きは経済・金融に悪影響を与えるとし、金融・為替政策に関するこれまでの20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の合意を再確認することが極めて重要と語った。G20の初日の討議終了後、記者団に語った。

麻生財務相は、世界経済に関するセッションで「世界経済は緩やかに回復しているが、見通しに対する下方リスクが存在している」との認識を示し、「金融・財政および構造政策を個別または総合的に用いて、持続的成長と市場の信認を確保することが重要だ」と訴えた。

そのうえで日本として「デフレ脱却と成長力強化を目的として、金融緩和、機動的財政政策、構造改革を大胆に進めていく」ことを説明した。

為替と金融政策については「為替における過度な変動や無秩序な動きは経済・金融に悪影響を与える」とし、「今後とも金融・為替市場の安定に万全を期す観点から、金融政策・為替政策にかかるG20の従来からのコミットメントを再確認しておくことが極めて重要」と発言。

財務相同行筋によると、麻生財務相は日銀による金融緩和政策について、あくまでデフレ脱却が目的と説明し、各国に理解を求めた。

麻生財務相は、日本の課題について「少子高齢化を乗り越えて、潜在成長率を引き上げていくこと」と述べ、会議では「働き方改革を進めるとともに、国内外の物流ネットワークの強化につながるインフラ投資など、生産性を高める支出に重点化していく」と説明した。

また、貿易に関して活発な意見交換が行われたとし、麻生財務相から「自由貿易は多くの国で、経済の繁栄に寄与したと説明した」という。

(木原麗花、伊藤純夫 編集:田巻一彦)