[ニューヨーク 21日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、トランプ米政権が迅速に経済政策を実行できないのではないかとの不安が広がり、円に逃避的な買いが入ってドル/円<JPY=>が一時111.58円と、昨年11月28日以来、約4カ月ぶりの安値を付けた。

ユーロ/ドル<EUR=>は1.0812ドルに上昇し、2月2日以来の高値となった。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は2月7日以来、初めて100を割り込んだ。

RBCキャピタル・マーケッツのマネジングディレクター、チャーリー・マケリゴット氏は「現在進行中のドル安は『リフレーション』取引の巻き戻しの始まりを意味している。ドル指数は心理的な節目の100を下回った」と述べた。

米国株は大幅下落し、米国債利回りも3週間ぶりの低水準まで下げた。

ウェルズ・ファーゴの通貨アナリスト、エリック・ネルソン氏は「これらすべての要因が確実に相互作用しており、円を支えている」と話した。

フランス大統領選候補者によるテレビ討論会で、中道系独立候補のマクロン前経財相が極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首より優勢との見方が広がったことが、ユーロの支援材料となった。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの首席市場アナリスト、オマール・エジナー氏は「来月のフランス大統領選まで、ルペン氏が勝利するリスクの低下を示すニュースが出るたびにユーロは支えられるだろう」と述べた。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの通貨ストラテジスト、ミリア・キリアコウ氏はノートで、米大統領選でトランプ氏が勝利し、減税とインフラ投資を約束して以来のドル買いが完全に巻き戻された、と指摘した。

先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でハト派的な姿勢が示されて以来、ドルは軟調に推移している。ウェルズ・ファーゴのネルソン氏は「金融政策、あるいは財政政策を巡る期待が大きく変化しない限り、ドル高基調は戻らないだろう」とみている。

ポンド/ドルは1.1%急進し、3週間ぶりの高値を付けた。2月の英消費者物価指数(CPI)上昇率がイングランド銀行(英中央銀行、BOE)の目標である2%を2013年末以来初めて上回ったことで、BOEによる利上げの可能性が高まったと受け止められた。

ドル/円 NY終値 111.71/111.74

始値 112.53

高値 112.68

安値 111.58

ユーロ/ドル NY終値 1.0808/1.0814

始値 1.0800

高値 1.0819

安値 1.0794