上海の「無印良品」=2005年撮影 ※本文とは関係ありません(c)朝日新聞社

 あの「無印良品」が中国で思わぬ“とばっちり”を受けてしまった――。「核汚染地域」の輸入食品を取り扱っているとして、中国のSNSで突如「無印良品」がホットキーワードのトップに躍り出て注目を浴びた。そのきっかけは3月15日夜、中国国営中央テレビが放送した番組「3・15晩会」だ。

 この番組は、違法行為をしている企業や不誠実な企業、悪質な商品やサービスを極秘取材で暴くというもの。「世界消費者権利デー」である3月15日に合わせ、毎年放送されている。

 特に、中国市場に進出している有名外国企業が番組で取り上げられることが多い。過去には、日産自動車やフォルクスワーゲン、ニコンなど名だたる企業が槍玉にあげられた。番組を見た消費者の抗議が集まるたび、企業側は謝罪し、リコールやサービス内容の変更を迫られている。こうした経緯もあり、毎年この時期になると、中国市場に進出した外国企業は“戦々恐々”としているのだ。

 今年の放送で思わぬ形で取り上げられたのが、冒頭で触れた「無印良品」だった。番組では、まず日本食品を取り扱う中国の輸入業者らが追及された。輸入業者らは、本来明記されている生産地をごまかすことで、中国への輸入が禁止されている地域の食料・飲食品を国内へ流通させていたという。福島原発事故の影響で、栃木や新潟などいくつかの地域の食料生産品や農産物が、現在でも中国では輸入が禁止されている。