月額最高2万円の「笑顔手当」

 相手に好印象を与える「笑顔の能力」は、もちろん社員にも必要です。

 日本レーザーでは、「対人対応力(態度能力)」について手当を出しています。
 そして、「対人対応力」の大きな要素が笑顔です。
 新入社員は最低ランクの月額4000円で、そこから、笑顔、返事、挨拶、姿勢などを評価して、最高で月額2万円を支給しています。

 笑顔は、性格ではなく「能力」なのです。

笑顔は鍛えられる!
42年間、笑顔トレーニングする理由

 明るさや快活さを生来の性格と位置づけると、何も変わりません。
 しかし、能力として位置づければ、鍛えることも磨くこともできます。

 私は、30歳のときから笑顔のトレーニングをしています。

「名刺をくちびるで挟み、床と水平になるように状態をキープする」という方法。
 こうすれば口角(唇の両端)が上がり、笑顔を保てます。

 欧米の企業は、M&Aや転職が激しくて、何が起きてもおかしくありません。
 それなのに彼らは、いつも笑顔です。仏頂面はしていない。

 だから私たちも、同じテンションで接しないといけません。

 システム機器部の鶴田逸人(執行役員)は、「欧米人と接するときには、日本人のままではいられない」と実感し、私と同じように笑顔の練習をしています。

 それに、笑顔を欠かさないでいると、心も前向きになる。
 何が起きてもうろたえることがなく、「心配してもしょうがないし、なるようになるだろう」と思えるようになります。