いよいよ今日から会社員生活がスタートするみなさん、おめでとうございます。
そんな新入社員のみなさんに、
36万部突破のベストセラー『入社1年目の教科書』著者・ライフネット生命保険社長岩瀬大輔氏が、
意識するだけで「あの新人は優秀だ」と言われるポイントをご紹介します。

「あの新人は優秀だ」と言われるポイントとは? Photo:milatas-Fotolia.com

つまらない仕事などない

岩瀬大輔 ライフネット生命保険(株)代表取締役社長。1976年埼玉県生まれ。東京大学法学部在学中に司法試験に合格。1998年卒業後、ボストン・コンサルティング・グループなどを経て米国に留学。2006年ハーバード経営大学院(HBS)を日本人4人目のベイカー・スカラー(成績上位5%表彰)として修了。帰国してライフネット生命保険設立に参画。
撮影/佐久間ナオヒト

  今日から新生活がスタートする。新入社員のみなさん、準備は万全でしょうか。
 今回は、入社1年目の人たちが知っておきたい「3つの原則」の原則3「つまらない仕事はない」についてお話しします。この原則3を意識すると、仕事が楽しくなるだけでなく、「あの新人は優秀だ」と言われるかもしれない、とても大事なポイントですので、ぜひ押さえておいてください。
 入社1年生対象の講演会などで、私がいつもお伝えしていることですので、すでに聞いたことがあるという人もいると思いますが、改めて意識できているか、実行できているかという視点で読んでいただければ幸いです。

 書籍『入社1年目の教科書』で紹介している「仕事における3つの原則」は、次のとおりです。

1.頼まれたことは、必ずやりきる
2.50点で構わないから早く出せ
3.つまらない仕事はない

 今回は、原則3「つまらない仕事はない」について説明したいと思います。

 よく「つまらない仕事」という言い方を耳にします。
 とりわけ、新入社員がおこなう仕事は単調なものが多いかもしれません。
 しかし、世の中の仕事につまらないものなどないと断言したい。
 たとえ単調な仕事だとしても、面白くする方法はいくらでもあります。

その仕事は「何のために」やるのか

 その仕事は何のためにやるのか。その意味と目的を知れば、単調な仕事であっても、様々な工夫ができます。

 例えば、上司から「これ、コピー1部とってきて」と言われたとします。
 自社の2017年春のカタログだとしましょう。16ページのカタログに、付箋が4箇所貼ってあります。
 この仕事ひとつとってみても、いろいろな用途が想像できます。

1.上司が自分で読むためのもの
2.お客様に配るためのもの
3.どこかにファイリングしておくためのもの

 そこで上司に聞いてみましょう。
「承知しました。コピーは付箋の貼ってあるページだけでよろしいですか?」
「ちなみに、ご自分でご覧になるものですか?」とか。
 ストレートに「それは何にお使いですか?」と、目的を聞いてみるのもいいでしょう。

1.上司が自分で読むためのものだった場合
 カタログの必要な箇所だけをまとめてコピー1枚にまとめて渡したほうが、一覧しやすいかもしれません。

2.お客様に配るためのものだった場合
 1枚目にお客様のお名前や「◯◯社カタログ2017年春号2~9ページ」などと参考元、打ち合わせの日付などを入れた「カバーレター」をつけて、ホチキス止めしたほうがいいかもしれません。

3.部署の営業資料としてファイリングしておくものだった場合
 裏表コピーをして、付箋が貼られていた商品をマーカーしてファイルに入れておいたほうがいいかもしれません。

 このように、「コピー1部お願い」だけで、様々な工夫ができるのです。

 つまり、「何のためにやるか」を一言、事前に聞いておくだけで、付加価値をつけて返せるかもしれないのです。
 よく「あの人は優秀だ。1を言うと10返ってくる」というような表現をしますが、まさに「コピーとって」で、1~3のような、目的に応じたアウトプットを返せる人のことです。