[ニューヨーク 23日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で4カ月ぶりの安値水準付近で推移した。トランプ米大統領が今後、税制改革などの主要政策を実行できるかを示す試金石とされる医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の下院での採決に注目が集まる中、値動きは比較的小幅にとどまった。

ドル/円<JPY=>は一時110.64円まで下落したが、やや持ち直し110円後半で取引された。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>はおおむね横ばいの99.757。

オバマケアの見直しはトランプ氏の掲げる主要政策の一つ。

他の市場と同様に、外為市場でも「(代替法案の動向は)今日の取引の大きな焦点」(USバンクのプライベート顧客グループのビル・ノージー最高投資責任者)だった。

クレディ・スイスの為替ストラテジスト、アルバイズ・マリノ氏は、下院が代替法案を可決しない場合は「ドルに対してマイナスに作用し、リスク投資全般に対してもいくらか抑制方向に働く」との見方を示していた。

その後、下院は、代替法案に共和党議員の間で十分な支持を確保できなかったため、採決を延期した。

ポンド/ドル<GBP=>は約1カ月ぶりの高値をつけた。英小売売上高が市場予想を大きく上回ったことを受け、英国の欧州連合(EU)離脱に向けて消費意欲が低下しているのではないかとの懸念が後退した。

堅調な経済指標から、イングランド銀行(中央銀行)が来年、少なくとも1度は利上げできるかもしれないとの観測が強まったこともポンドの上昇を後押しした。

ドル/円 NY終値 110.93/110.96

始値 111.03

高値 111.30

安値 110.64

ユーロ/ドル NY終値 1.0780/1.0786

始値 1.0786

高値 1.0794

安値 1.0774