3月23日、ドル/円が下落している。米利上げ期待の一服や、米保護主義への警戒感、トランプ政策の実効性へのさい疑心といったトランプ相場を押し上げた期待の「反動」が強まっていることが要因だ。2013年2月撮影(2017年 ロイター/Shohei Miyano/File Photo)

[東京 23日 ロイター] - ドル/円が下落している。米利上げ期待の一服や、米保護主義への警戒感、トランプ政策の実効性へのさい疑心といったトランプ相場を押し上げた期待の「反動」が強まっていることが要因だ。自律的な持ち高調整の範囲で短期収束するのか、本格的な調整局面に入っていくのか、分岐点に来たと見られている。

米金利低下と株安の逆風

 ドル/円の周囲を逆風が吹いている。10年米国債利回りは2.4%付近に低下。米ダウは5日続落。「トランプ・ラリーをけん引した米金利と米株価がともに下落しており、トランプ期待の『反動』が出ている」(国内金融機関)という。

 米金利低下によるドル売りに、株安を受けたリスク回避の円買いが加わって、ドル/円は、トランプ・ラリーの半値押し水準である110円付近まで下落してきた。110円台を付けるのは4ヵ月ぶりだ。

 最大の要因は、トランプ米政権の政策実行力への懸念の高まり。米医療保険制度改革(オバマケア)改廃法案をめぐって共和党内の調整難航が伝わっており、市場関係者の間で政策実行力への不安が広がっている。

 市場では「トランプ期待のポジティブ面が後退し、ネガティブ面が強まった印象」(別の国内金融機関)との受け止めが聞かれる。