[東京 24日 ロイター] - 来日中の米ブラウン・ブラザーズ・ハリマン通貨戦略部門グローバルヘッド、マーク・チャンドラー氏(ニューヨーク在勤)は24日、ロイターの取材に対し、金融市場と米トランプ政権の見通しについて見解を明らかにした。主な発言内容は以下のとおり。

ドル/円<JPY=EBS>については、日米金利差の拡大などを背景に、2017年末時点で118円までの上昇を見込んでいる。日本の顧客や当局者の話を総合すると、110─120円は居心地のよいレンジ(comfort zone)のようだ。

米10年物国債利回り<US10YT=RR>については、17年に2.75%、18年には3%かそれを上回る水準まで上昇するとみる。04年ごろみられたような、米連邦準備理事会(FRB)が利上げしても長期金利が上昇しない「グリーンスパン氏の謎(conundrum)」として知られる現象が起きる可能性があると考えている。

短期的には、オバマケア(医療保険制度改革)代替法案の成否が注目だ。オバマケアについては米国内問題とみる向きも多いだろうが、実は、その成否がトランプ政権の掲げる経済政策パッケージの鍵を握っている。オバマケアの見直しで財源が確保できなければ、期待されたような大型減税は実現しない。

もしオバマケアの代替法案が近いうちに可決されなければ、トランプ氏が掲げる政策への信頼感は大きく損なわれ、人々はトランプ氏の政策パッケージ全体に疑いの目を向けるだろう。

(植竹知子)