3月23日、米国株は今週、トランプ米大統領の医療改革などの実施が遅れるとの見方から、数ヵ月ぶりの大幅な下落に見舞われる場面があったが、オプショントレーダーはここ数年、ヘッジを掛けては無駄に終わる経験を繰り返して「ヘッジ疲れ」しており、今回は状況を静観している。NY証券取引所で22日撮影(2017年 ロイター/Lucas Jackson)

[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米国株は今週、トランプ米大統領の医療改革や経済政策の実施が遅れるとの見方から、数ヵ月ぶりの大幅な下落に見舞われる場面があった。しかしオプショントレーダーはここ数年、ヘッジを掛けては無駄に終わる経験を繰り返して「ヘッジ疲れ」しており、今回は状況を静観している。

 今週は医療保険制度改革法案(オバマケア)代替案の審議難航が懸念され、S&P総合500種が21日に1%以上下落した。

 しかしこのところ、ボラティリティは急上昇してもすぐに鎮静化する傾向が強まっており、オプションを使ったヘッジはコストに見合わなくなっている。このため投資家は相場が1日大きく動いたぐらいでは腰を上げない、と専門家は指摘する。

 21日の株価急落で、安全資産とされる金や円は買われたかもしれないが、オプションを使ったヘッジは増えなかった。

 MKMパートナーズのデリバティブ・ストラテジスト、ジム・ストラガー氏は「投資家は過去数年間、ボラティリティが概ね抑制されている状況に慣れてしまった。すこし相場が下がるとすぐに買い戻され、あっと言う間に最高値を更新する」と述べた。