[東京 28日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の110円半ばだった。トランプ米政権の政策執行能力に疑問符が付く中、全般的に上値の重さが意識された。期末関連のフローが輸入勢、輸出勢双方から出ていたが、輸出勢のドル売り/円買いがやや優勢だったという。

朝方110.60円台で推移していたドルは、仲値前に向けて110.83円まで上昇したが、同水準で伸び悩み、110.55円まで反落した。日経平均が前日比200円超高になったものの、米長期金利の低下や実需筋のドル売りなどで頭を押さえられた。

麻生太郎財務相は午前の閣議後会見で、ドルが110円台と4カ月ぶりの円高水準になっていることに関し「為替の水準にはコメントしない」としたが、「トランプ氏という共和党内で不確実要素の高い人が大統領になった。いろんな動きが出てくるのは予想される範疇(はんちゅう)だと思っていた」と述べた。

午後のドルは110.50─60円台で方向感なく推移した。市場では「日米経済対話の動向やフランス大統領選の結果を見守る必要がある」(国内金融機関)との声が出ており、ドル/円の上値の重さが意識されている。

医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の撤回で揺らいだトランプ政権の政策期待が回復し、米国の6月利上げ観測が高まることなどがなければ、積極的に上値を追う雰囲気にはならないとの指摘もあった。

ホワイトハウスは27日、税制改革法案について8月の期限を目指し取り組むとしているが、ムニューシン財務長官が8月の議会閉会までには間に合わないとの見方を示しており「楽観的な見方はできないのではないか」(外為アナリスト)との意見が出ていた。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 110.63/65 1.0862/66 120.17/21

午前9時現在 110.76/78 1.0859/63 120.28/32

NY午後5時 110.65/67 1.0864/66 120.21/25