3月17日、ロイターが公文書やインタビュー、企業の記録を調べたところ、ロシアのパスポートあるいは住所をもつ少なくとも63人が、フロリダ州南部にある「トランプ」の名を冠した豪華タワーマンション7棟で、少なくとも総額9840万ドル(約110億円)に上る物件を購入していたことが分かった。写真はフロリダ州サニーアイルズビーチにあるトランプパレス。13日撮影(2015年 ロイター/Joe Skipper)

[マイアミ/モスクワ 17日 ロイター] - 昨年の米大統領選に出馬した実業家ドナルド・トランプ氏は、選挙期間中、ロシアとビジネス上の関係はないと述べていた。大統領に就任してからは、より断固たる態度で、そうした関係を否定している。

「私自身の考えを言えば、ロシアでは何も所有していないと断言できる」と、トランプ大統領は先月、記者会見でこう述べた。「私はロシアにローンはないし、いかなる取引もしていない」

 しかし米国では、事情は異なるようだ。ロシアのエリート層が「トランプ」ブランドの不動産を買いあさっているからだ。

 ロイターが公文書やインタビュー、企業の記録を調べたところ、ロシアのパスポートあるいは住所をもつ少なくとも63人が、フロリダ州南部にある「トランプ」の名を冠した豪華タワーマンション7棟で、少なくとも総額9840万ドル(約110億円)に上る物件を購入していたことが分かった。

 購入者には、軍事・情報施設の建設に関わっているモスクワに本社を置く国営建設会社の元幹部や、サンクトペテルブルクにある投資銀行の創設者、そして銀行取引や不動産や電子機器の卸売業に従事するコングロマリット(複合企業)の共同創設者など、政治的なコネクションを持つビジネスマンが含まれている。

 また、ロシア権力層で第2、第3の階層にいる人物たちもトランプ氏の不動産に投資している。