[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米国株式市場は、S&P総合500種が小幅高で引けた。金融株が反落したが、エネルギーや消費関連株が買われて相場を支えた。投資家が関心を向け始めているのは第1・四半期の企業決算だ。

S&P500種企業の今後12カ月の予想利益に基づく株価収益率(PER)は18倍近くと長期平均の15倍を上回っているが、高いバリュエーションを裏付けるだけの好業績が発表されるかどうかが注目される。

トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたS&P500種企業の第1・四半期の増益率予想は10.1%となっている。

グリーンウッド・キャピタルのウォルター・トッド最高投資責任者(CIO)は「政策リスクが高まっているが、経済データはなお堅調なことから、業績は良好なものになるはずだ。政策面であっと驚くような事態がない限り、株式市場が次に動意づく材料がもたらされるのは決算発表シーズンになる」と述べた。

エネルギー<.SPNY>は、原油高を受けて1.2%上昇。一般消費財<.SPLRCD>は0.6%高となり、ノードストローム<JWN.N>やコールズ<KSS.N>などの小売株が大幅に値上がりした。アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>は2.1%高で過去最高値を更新した。金融<.SPSY>は0.5%安だった。

バイオ医薬品のバーテックス・ファーマシューティカルズ<VRTX.O>は20.5%急伸し、S&P総合500種とナスダック・バイオテクノロジー指数を押し上げた。同社が嚢胞性線維症(CF)の治験薬が後期試験で良好な結果を示したことが好感された。

米取引所の合計出来高は約58億株と、過去20営業日平均の69億株を大きく下回った。騰落銘柄比率はニューヨーク証券取引所が1.88対1、ナスダックが1.59対1でいずれも上げが優勢だった。