貯め上手な人は「転職」や「家の購入」など
大きなお金が必要な時に困らない!

 たとえば、私の知人のAさんは、典型的な“貯め上手”の一人。彼は大学を卒業後、IT企業で10年近く人事の仕事をしていました。現場で培ったノウハウをもとに、人材採用コンサルタントとして独立することを決意したのが35歳のときのこと。マンションの一室を借りてデスクやOA機器をそろえ、会社を立ち上げて仕事を始めたのですが、資本金の600万円はすべて自分の預金から出しました。仕事が軌道に乗るまでの間の生活費も、預金でまかなったといいます。

 Aさんは人付き合いがよく、会社の同僚や友人、知人と飲みに行くことも多い社交的なタイプ。ケチケチしたところは、まったくありません。彼がこれだけしっかりお金をためていたことに、周囲の人は驚いたのではないかと思います。

 親戚のBさん夫妻は、30代後半に都心に3LDKのマンションを買いました。リビングの大きな窓から緑豊かな景色が楽しめる、とても住み心地の良さそうなマンションです。

 Bさんは、社員数500人ほどの中堅メーカー勤務、2歳年下の妻は派遣で事務の仕事をしている、どこにでもあるごく普通の家庭。でも、ずっと共働きで貯蓄を続けてきたそうで、2人で頭金を出し合ったので、住宅ローンの借入額はたった1000万円でした。月々の返済は、“家賃並み”よりもずっと少ない金額ですんでいるといいます。

 Bさん夫妻の暮らしぶりは、とくに節約している様子はありません。2人ともおいしいものを食べるのが大好きで、外食などもちょくちょく楽しんでいますし、たまに遊びに行くと、上品で質の良いインテリアにいつも感心させられます。

 さて、みなさんはAさん、Bさん夫妻のケースを知って、どう思いましたか?

 「一体、どうやってお金を貯めたんだろう?」きっとそう思ったことでしょう。しかし、この2人は何ひとつとして特別なことはしていないのです。