[ワシントン 30日 ロイター] - 米商務省が30日発表した2016年第4・四半期の国内総生産(GDP)確報値は、年率換算で前期比2.1%増と、改定値の1.9%増から上方改定された。市場予想は2.0%増だった。個人消費が堅調で輸入も増えた。

第3・四半期のGDPは3.5%増だった。16年の通年は1.6%増と、11年以来の低い伸びだった。15年は2.6%増だった。

貿易や個人消費、建設支出の統計をみる限り、今年第1・四半期の米経済は持ち直しに苦戦したもようだ。アトランタ連銀が公表している第1・四半期のGDP予測は現時点で1.0%増となっている。

ただ労働市場は最大雇用に近づいており、成長率の鈍化を示す指標は、足元の経済の状態を過小評価しているとみられる。GDPは計算方法に問題があり、第1・四半期は弱く出がちだ。政府もこうした問題を認めており、改善に努めている。

PNCフィナンシャル(ピッツバーグ)の次席エコノミスト、ガス・フォッチャー氏は「一部の軟調さは季節調整の問題によるもので、年内に反転する見通しだ」と述べた。

トランプ米大統領は、減税やインフラ支出、規制緩和で経済成長を年率4%まで押し上げると公約しており、経済が弱含めば政権にとっては試練となる。トランプ政権は経済政策のほんの一部しか詳細を明かしていない。

第4・四半期のGDPの内訳は、米経済の3分の2以上を占める個人消費が、改定値の3.0%増から3.5%増へと上方改定された。

輸入は9.0%増。こちらも改定値の8.5%増から上方改定された。

輸出は改定値と比べてさらに大きく落ち込んだ。輸入の上方改定と合わせた貿易のGDP寄与度は、改定値と同じマイナス1.82%ポイントだった。

在庫投資は496億ドルで、改定値の462億ドルから上方改定された。GDP寄与度はプラスの1.01%ポイントで、改定値では0.94%ポイントと比べて上昇した。

企業投資は下方改定された。知的財産への投資が1.3%増と、改定値の4.5%増と比べて伸びが鈍ったことを反映した。機器の設備投資は改定されなかった。

住宅を除く設備投資は1.9%減と、改定値の4.5%減から上方と比べて落ち込みが和らいだ。

税引き後の企業利益(在庫評価と減価償却調整済み)は2.3%増だった。第3・四半期は6.7%増加していた。第4・四半期は、ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の米国法人が排ガス不正問題で米国の連邦・州政府に49億5000万ドルの和解金を支払ったことが企業利益の伸びを抑制した。