[31日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のダドリー総裁は31日、連邦準備理事会(FRB)が早ければ年内にバランスシートの縮小に着手することが可能との見解を示した。

これは大半の市場予想よりも早い時期となる。

ダドリー総裁はブルームバーグTVに対し「景気がわれわれの予想に一致して推移すれば、FRBが年内のいずれかの段階、もしくは2018年に保有証券を再投資するのではなく、緩やかなペースで償還させ始めたとしても驚きではない」と語った。

ロイターがエコノミストを対象に実施した調査などでは、FRBがバランスシートの縮小に着手するのは来年になるとの見方が示されている。

ダドリー総裁はバランスシートの縮小は「受身的に」実施されるとしながらも、FRBの利上げペースに影響が出る可能性があると指摘。「バランスシートの正常化は金融情勢の引き締め方向への動きとなるため、短期金利の引き上げの代替となり得る」とし、「FRBがバランスシートの正常化に着手することを決定した場合、同時に短期金利の引き上げの小休止も決定する可能性がある」と述べた。

バランスシートの縮小の年内開始についてはウィリアムズ・サンフランシスコ地区連銀総裁とメスター・クリーブランド地区連銀総裁もこれまでに支持を表明。ただダドリー氏はイエレンFRB議長に非常に近い側近とされ、同氏が総裁を務めるNY連銀はFRBの債券ポートフォリオを管理している。

またダドリー総裁は、金融引き締めに対する著しい切迫性が存在する段階にはない公算が大きいとし、景気が過熱状態にないことは明らかとして引き締めを急がない姿勢を示した。

フェデラルファンド(FF)金利の中立水準は2─3%のレンジとしたほか、信頼感の向上はまだハードデータには反映されていないとし、第1・四半期の国内総生産(GDP)はやや弱まる可能性があると述べた。

ダドリー総裁が引き締めを急がない姿勢を示したことで、外国為替市場ではドルが対円で日中安値をつけた。