社会人としての「勝負どころ」は、入社1年目、転職1年目、異動による着任初日など、最初に訪れる機会。最初に「アイツは伸びる!」と良い印象を与えられれば、次の仕事の依頼は難なく回ってくる。仕事が回ってくることで、成長の機会も増える。

最初に訪れたチャンスをつかみ、ベストの働きをするために、入社初日からこれだけは守ってほしい仕事の3つの原則とは? 書籍『入社1年目の教科書』の最初に出てくるポイントを紹介する。

わが社にも、
新入社員がやってきた

 私が新卒で入社したのは、外資系のコンサルティング会社でした。

 投資会社などを経て、米国ハーバード・ビジネス・スクールでMBAプログラムを修得。上位5%の成績優秀者に与えられる「ベイカー・スカラー」の称号を得て帰国し、ライフネット生命保険の母体となる会社を設立、現在は副社長として日々奮闘しています。

 20代、30代を速いスピードで駆け抜けてきた自覚はありませんが、周りからはそう言われることもあります。

 この春、2008年の開業以来初めて、わが社に新入社員がやってきました。

 まさに、本書のタイトルにもある「入社1年目」の人たちです。

 彼らに、仕事においての原理原則のようなもの、働く上での基本的なルールのようなものを伝えたい。苦しいとき、悩んだとき、ふと読み返してもらえるようなもので、なおかつ、読みながらすぐに具体的な行動に移せるようなものがいいだろう。それが『入社1年目の教科書』を執筆したきっかけでした。

駆け抜けてきた20代、30代を
支えた「3つの原則」

 様々な経験を踏まえて今振り返ると、組織は変わっても私の中で変わらない、仕事における「芯」のようなものがありました。それは、仕事に取り組む際に大切にしてきた3つの原則です。

 この3つは、決して目新しいものではありません。しかし、3つの原則を死守してきたからこそ、私の成長は加速されたと信じています。