[3日 ロイター] - ロシアの情報セキュリティー会社カスペルスキー研究所は3日、ニューヨーク連銀が管理するバングラデシュ中銀の口座がハッキングされ、8100万ドルが不正送金された昨年の盗難事件について、北朝鮮が関与したとの疑いを強める証拠を入手したと明らかにした。

カスペルスキーは同事件に関与したとみられる「ラザルス」と呼ばれるグループについて58ページにわたる報告書を公表。同グループは2014年にソニー米映画子会社へのハッカー攻撃を仕掛けた実行犯とされる。米政府はソニーへの攻撃に北朝鮮が関わったとみている。

報告書によると、ラザルスが北朝鮮のIPアドレス(インターネット上の住所)から欧州のサーバーに直接アクセスしたことが新たに判明した。このサーバーはラザルスの攻撃による被害を受けたシステムの制御に使われていた。

カスペルスキーの調査員、ビタリー・カムリュク氏はロイターの電話取材に応じ、北朝鮮とラザルスの直接的な関係を示す証拠が見つかったのは今回が初めて、と指摘。

同氏によると、北朝鮮が関与したと断定することはできないが、関与した可能性が高い。