[プリンストン(米ニュージャージー州)/ワシントン 4日 ロイター] - タルーロ米連邦準備理事会(FRB)理事は4日、銀行の自己勘定取引を制限する「ボルカールール」について「複雑すぎる」とし、実行できない部分があるとの認識を示した。プリンストン大学における講演で発言した。

また銀行に対するストレステスト(健全性審査)についても、財務の健全性と経営などの主観的な側面を同時に審査するのは複雑過ぎるとし、「質的」な指標は将来除外することも可能との考えを明らかにした。

5日に退任するタルーロ理事は「修正すべき妥当性がかなり高い分野があると思う」と強調した。

タルーロ氏は米銀行監督当局者の中で最も厳格な姿勢を取り続け、金融規制改革法(ドッド・フランク法)を熱心に支持してきた。

理事は講演で、金融の安定性を高めたとして同法を大枠では擁護。「規制の変更を巡る提案が渦巻いている」が、最大級の銀行に強力な資本を求める現在の体制を「実質的に弱めるような変更に合意すべきではない」と指摘。「金融危機の教訓がこんなに早く忘れ去られるとすれば、悲劇だ」と警鐘を鳴らした。

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