[ベイルート 4日 ロイター] - シリア北西部のイドリブ県で4日、シリア政府軍による化学兵器を使用したとみられる空爆があり、こどもを含む多数の死者が出たもよう。人権監視団体や医療関係者が明らかにした。

米政府筋によると、米政府は攻撃に神経ガスのサリンが使われたとみており、シリアのアサド政権軍による攻撃であることが「ほぼ確実」としている。

一方、シリア軍は化学兵器の使用を否定。過去にも使ったことはないとしている。

シリアでは2013年にもサリンガスを使った攻撃が起き、民間人数百人が犠牲になった。当時、欧米諸国はシリア政府による攻撃だと指摘したが、シリア政府は反政府勢力の犯行だと主張した。

イドリブ県の当局者によると、今回の攻撃で50人以上が死亡、約300人が負傷した。

国際医療グループは、死者が少なくとも100人に上るとしている。

また、英国を拠点を置く非政府組織(NGO)のシリア人権監視団は、今回の攻撃で少なくとも58人が死亡、戦闘機の特徴などから、空爆はシリア政府軍の爆撃機が行ったとの見方を示した。

国連安全保障理事会は5日、シリア空爆について協議する予定。

米国務省の高官は、アサド政権軍によるものとみられる今回の攻撃は戦争犯罪に値すると語った。