[ソウル 4日 ロイター] - 韓国の中道系野党「国民の党」は4日、朴槿恵前大統領の罷免に伴う大統領選の党公認候補に安哲秀元共同代表を選出した。

5月9日の大統領選に向け、革新系の最大野党「共に民主党」は3日、文在寅前代表を党公認候補に選出している。

安氏は2012年の大統領選の有力候補だったが、文氏との候補統一で出馬を辞退した経緯がある。

安氏は選出後の演説で「安哲秀の時代が来た。文在寅の時は去った」と述べ、「経済を建て直す能力のある大統領を選ぶ必要がある。強力で堅固な国家安全保障を実現できる大統領が必要だ」と訴えた。

安氏は、北朝鮮の脅威を見誤るべきではないと発言するなど、安全保障問題で文氏よりも強硬路線をとってきた。米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」についても配備を支持している。

また、中小企業と財閥の間の不公平を是正するとともに、あらゆる経歴の若者に均等の機会を与えることで、不正や汚職に圧迫された経済の建て直しを図ることを約束している。

安氏は元医師で、ウイルス対策ソフト開発のベンチャーを起業した。

今回の大統領選では当初、苦戦していたが、最近の世論調査では支持率で2位につけており、前週末31日に公表された調査では19%の支持を得た。