4月3日、免疫療法といった新たながん治療薬の登場により患者の生存率は改善している一方で、薬価には競争原理が働かず、治療コストは年25万ドルを上回る可能性もあるなど高額化の道をたどっている。写真はがん細胞の入った容器。ロンドンで2013年5月撮影(2017年 ロイター/Suzanne Plunkett)

[3日 ロイター] - 免疫療法といった新たながん治療薬の登場により患者の生存率は改善している。だがその一方で、薬価には競争原理が働かず、治療コストは年25万ドルを上回る可能性もあるなど高額化の道をたどっている。

 がん治療薬には、米製薬大手ブリストル・マイヤーズ・スクイブやドイツの製薬・化学品大手メルク、スイス製薬大手ロシュが特に注力している。クインタイルズIMS・インスティチュートによると、製薬業界で開発中のがん治療薬は2005年から15年の間に63%増加しており、承認され製品化されるものも多い。

 がん免疫療法の世界市場は、2015年には169億ドルだったが、2022年には758億ドルへと4倍超に膨らむと調査会社のグローバルデータは予想している。

 薬剤給付管理大手の米エクスプレス・スクリプツのチーフ・メディカル・オフィサー、スティーブ・ミラー氏は「一般にがん治療薬に関して言えば、われわれがコストを下げるのは難しい。自分の子供に対し最善のがん治療薬ではなく、次善のものを使うなどと言われるのは誰でも嫌だからだ」と説明する。