[ロンドン 5日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)のブリハ金融政策委員は5日、国内の消費はすでに減速しており、今後悪化する公算が大きいとして、利上げには慎重を期すべきとの立場を示した。ロンドンのブルームバーグオフィスで講演した。

ブリハ委員はまた、時期尚早な利上げは遅すぎる利上げよりも危険との考えをあらためて表明した。

足元では欧州連合(EU)離脱決定後のポンド安の影響でインフレ率が加速しているが、賃金の伸びが鈍いことを踏まえると、破滅的な状況に陥る可能性は低いと指摘。

当初は実体化していなかった消費の減速が実際に起こり始めているとし、「賃金の伸び低迷やインフレ加速で実質所得が押し下げられているため、この減速傾向は今後和らぐのではなく、加速するだろう」と述べた。

利上げを検討するには、インフレ圧力がポンド安による影響の域を超えて広がるか、家計の消費・借り入れが再び持ち直す兆しを確認する必要があるとした。

さらにEU離脱交渉を巡る不透明感から、企業投資の減少が「より著しく」なる恐れがあるとした。

英中銀はEU離脱決定による景気減速に備え、昨年8月に利下げを実施した。中銀を巡っては、警告していたほどEU離脱決定後も景気が悪化していないとの批判も上がっているが、ブリハ委員は「また同じ状況に直面しても、また同じ決定を行う」として、利下げの判断は正しかったとの考えを示した。

同氏は中銀内ではハト派として知られる。