[ワシントン 5日 ロイター] - トランプ米大統領は5日、米国家安全保障会議(NSC)を再編し、側近のスティーブ・バノン首席戦略官・上級顧問をメンバーから外した。また、ダンフォード統合参謀本部議長とコーツ国家情報長官を常任委員に復帰させた。

ホワイトハウス高官は今回の決定について「(NSCが)本来期待される中核的な機能を取り戻す」と指摘した。

今後はマクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題)がNSCを取りまとめることになる。

今回の人事でマクマスター氏の影響力が高まる可能性がある。同氏はバノン氏ら一部のホワイトハウス高官と「決死の戦い」を繰り広げているようだと、周囲の安全保障問題の専門家らに漏らしていた。

ホワイトハウスでは内部対立が激しく、複数の外交・安全保障当局者はシリアや北朝鮮、イランなど喫急の課題への対応をまとめる体制ができていないと指摘していた。

バノン氏は、NSCから外されたことでホワイトハウスでの影響力が低下する可能性がある。

ホワイトハウス高官は、同氏がNSCの常任委員に抜擢されたのは、当時のフリン大統領補佐官(国家安全保障担当)に対する抑えとしての役割が理由で、フリン氏が辞任したことでNSC席を置く必要はなくなったと説明した。同高官によると、バノン氏はNSCの定例会議には1度しか出席しなかった。

またバノン氏とマクマスター氏は同じ世界観を共有していると述べ、両者による権力闘争との見方を否定した。

だが安全保障当局筋は、フリン氏の退任から既に2カ月が経っているとして、こうした説明は正しくないと指摘した。その上でトランプ氏への直接的なアクセスのほか、マクファーランド大統領副補佐官(国家安全保障担当)や情報活動シニアディレクターのコーエン・ワトニック氏らをめぐる人事についても、マクマスター氏とバノン氏の間で確執があったと明らかにした。