[モスクワ 5日 ロイター] - ロシア第2の都市であるサンクトペテルブルクの地下鉄で起きた爆破事件で、自爆したとみられる容疑者の素人っぽい犯行は半ば失敗し、外部からなんらかの指示はあったものの直接的な支援はなかったとみられる。一般に公開された現場からの証拠を見た5人の治安専門家がロイターに語った。

ロシア捜査当局は4日、容疑者をキルギスタンのオシ生まれのアクバルジョン・ジャリロフと特定。同容疑者は地下鉄の別の駅にもう1つ爆弾を置いたが、爆発する前に発見されたと述べた。

ロシアメディアでその爆弾の写真を見た専門家らは、砂糖などの容易に入手できる材料で作られた技術レベルの低い手製爆弾で、起爆装置も市販品ではない即席のものと指摘。

その上で、容疑者(ら)は、過激派組織「イスラム国」(IS)などの武装集団が使うような爆発物をどのように組み立てるのかといった指示はあったものの、限られた材料で犯行に及んだとみられると語った。

中東で簡易爆発物を扱った経験のある西側の元防衛当局者は、「接触相手や資金、高機能な爆弾を入手する手段を持たない、ほとんど素人の組織」との見方を示した。

また、ロシアの治安当局者は、爆弾はシリアからロシアにもたらされた製法で作られ、こうした爆弾はその茶色い色から「チョコレート」として知られていると説明した。

ロシアメディアは法執行機関の当局者の話として、ジャリロフ容疑者はイスラム過激派組織と関連があった報じているが、ロシア連邦捜査委員会は今のところコメントの求めに応じていない。