[東京 7日 ロイター] - ANAホールディングス<9202.T>傘下の全日本空輸の平子裕志社長は6日のロイターとのインタビューで、経済成長が堅調な米国や中国、東南アジアを中心としたビジネス・観光需要、訪日客需要を「しっかりととらまえる」とし、マイルを繁忙期でも人気路線で使いやすくするなど顧客サービスを強化する考えも示した。

1日に就任した平子社長は、米国と中国の「2大経済大国が今のところしっかり成長できており、その中間に位置する日本のエアライン」として旅客需要を取り込めるのは「非常に良い状況」と述べ、今後成長が見込まれる東南アジアを含め、需要拡大は続くとの見方を示した。その上で、拡充した国際線のネットワークなどをアピールし、「需要をしっかりとらまえていきたい」と語った。

米国については、トランプ政権の政策がうまく実行されるのか、その政策が米国経済の成長につながるのかを「しっかり見極める必要がある」とした。

2020年度までの中期経営計画はトランプ政権の政策などを踏まえて見直している最中。国産ジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」の5度目の納入遅延に伴う機材戦略変更なども織り込み、4月下旬の決算発表と同時に中計の「ローリングプラン」を公表する予定。

例えば、中計策定当初は商社事業で「訪日旅客による物販が好調だったが、昨今はなかなか高額商品を買ってもらえない」など事業の前提条件が変化しているとして中計数値目標を構成する「中身が変わってきている」と話した。

マイルを繁忙期でも使える機会を増やすなどして顧客の囲い込みも強化する。これまではお盆や正月などは空席が出にくく、マイルを使える座席の枠が少なかったが、例えば19年春には人気路線の東京―ホノルル便でエアバス<AIR.PA>製大型機「A380」を導入することで座席数が増える。平子社長は「マイルを貯めるインセンティブにしてもらえる好循環の流れを作っていくことが持続的なお客様の獲得につながっていく」と述べた。

(白木真紀 編集:内田慎一)