[ソウル 7日 ロイター] - 韓国のサムスン電子<005930.KS>は7日、第1・四半期の営業利益が前年同期比48%増の9兆9000億ウォン(88億ドル)との見込みを示した。メモリーチップへの強い需要に支えられ、営業利益は3年半ぶりの高水準に達する見通し。

サムスンが当局に提出した営業利益見通しは、トムソン・ロイターがまとめたアナリスト18人の予想平均(9兆4000億ウォン)を上回った。

サムスンはまた、第1・四半期売上高について、前年同期比0.4%増の50兆ウォンとなる見込みだと発表。こちらも、ロイターがまとめた予想平均を上回った。

同社の業績は昨年のスマートフォン(スマホ)「ギャラクシーノート7」のリコール(無償回収・修理)問題から急速に回復。グループの事実上トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)副会長を巡る政治スキャンダルの悪影響も見られていない。

アナリストらは、半導体事業の営業利益が過去最高となる5兆8000億ウォンに達し、全体の営業利益を2013年第3・四半期以来の高水準に押し上げるとの見方を示した。

半導体メーカーの投資効率の低下や生産管理への慎重姿勢から、半導体価格の上昇基調は今年いっぱい続く可能性が高い。

韓国フンクック証券のアナリストは、「半導体事業が業績のけん引役となったもよう」と分析。また、低中価格帯のスマホの販売に支えられて携帯機器事業は黒字を維持したと述べた。

第1・四半期決算の詳細は4月下旬に発表予定。

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一方、サムスンが4月21日に発売する新型スマートフォン「ギャラクシーS8」の売れ行きは今後の業績を大きく左右するとみられる。

サムスンの株価は、17年通年の利益が過去最高に達するとの期待から3月下旬に過去最高を付けた。投資家やアナリストなどは4─6月期についても、ギャラクシーS8の発売を踏まえて過去最高の四半期利益を計上すると予想している。

7日の取引で同社の株価は利益確定売りに押されて値を下げた。株価は第1・四半期に14%上昇と、12年第1・四半期以来の大幅な上昇率を記録した。