[東京 10日 ロイター] - 明治安田生命保険は、今年度から国内外の社債投資を本格化する。生保が資産運用の主軸としていた超長期国債の利回りが低迷していることに加え、企業による「ハイブリッド債」の発行が引き続き見込まれるためだ。

同社は今月、クレジット投資部を新設した。19人の陣容で、国内、海外の社債投資を手掛ける。これまでクレジット(社債)投資に「消極的だった」(佐藤元彦・運用企画部長)が、同社は今年3月に公表した3カ年計画で、国内外のクレジットにそれぞれ8000億円を投資することを明らかにしている。

クレジット投資部では、同社初となる海外の公募社債に投資する。運用審査部に外国審査グループを新設し、事前に投資できる銘柄候補群を選定する。

海外クレジットについては、より厳しくリスク管理する必要があることに加え「公募の場合、投資の可否を検討する時間が短いため、予め範囲を決めておかないと難しい」(佐藤部長)ためだという。

国内社債については、従来、高格付け物を中心に投資していたが、クレジット投資部では、低金利環境を生かして引き続き事業会社などによるハイブリッド債(劣後特約付き社債)の発行があるとみて、トリプルB以下について投資を検討していく。

明治安田生命が社債投資を強化する背景には、国内の低金利が長期化していることがある。これまで同社は、長期にわたる保険契約のための運用先として、超長期国債を中心としてきた。

佐藤部長は同社の運用において、資産と負債の期間のギャップを減らすことはリスク管理上、引き続き重要としたうえで「20年国債の利回りが0.6パーセントという水準のなかでは、期間10年の社債のスプレッドを取りに行くことも必要と判断した」と述べた。

(浦中大我 片山直幸 編集:田巻一彦)