[モスクワ 10日 ロイター] - ロシア政府は10日、プーチン大統領が、12日にモスクワを訪問予定のティラーソン米国務長官との会談を予定していないと明らかにした。

ロシアのペスコフ大統領報道官は10日の記者会見で、「(プーチン大統領とティラーソン長官との)会談は発表しておらず、現時点で大統領の予定にない」と発言。ティラーソン長官が厳格な外交儀礼に則り、ラブロフ外相と会談するにとどまることを示唆した。

大統領が長官と会談しない理由は明らかにしなかった。

ティラーソン長官の前任のジョン・ケリー氏は、国務長官としてロシアを訪問した際にロシア外相のほか、プーチン大統領とも頻繁に会談していた。

ロシア政府から友好勲章を授与されるなど、ロシアとのつながりの深いティラーソン氏は今回、米国務長官として初めてのロシア訪問でプーチン大統領と会談すると見込まれていた。

ロシア政府が会談を予定していないと発表した背景には、前週の米軍によるシリア空軍基地へのミサイル攻撃を巡る米ロ関係の悪化が関係している可能性がある。

ペスコフ報道官は、米軍のシリア攻撃は、シリア問題の解決に向けたロシアとの協力に米国が消極的であることの表れだと指摘。

ティラーソン長官がロシア訪問を機に、シリアのアサド政権への支援から手を引くようロシアに迫るとの報道については、「アサド政権に退陣を迫るだけでは問題解決にならない」と否定的な見方を示した。