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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

リーダーシップとは組織の使命を考え抜き
それを明確に確立すること

上田惇生
【第243回】 2011年5月30日
著者・コラム紹介バックナンバー
ダイヤモンド社刊
1890円(税込)

 「真のリーダーは、妥協を受け入れる前に、何が正しく、望ましいかを考え抜く。リーダーの仕事は、明快な音を出すトランペットになることである」(『プロフェッショナルの条件』)

 ドラッカーは、リーダーシップとは、人を引きつける個性のことではないという。そのようなものは煽動的資質にすぎない。

 また、仲間をつくり、人に影響を与えることでもないという。そのようなものは、セールスマンシップにすぎない。

 カリスマ性でも資質でもないとすると、リーダーシップとは何か。ドラッカーは、リーダーたることの第一の要件は、リーダーシップを仕事と見ることだという。

 信頼がない限り、従う者はいない。そもそも、リーダーに関する唯一の定義が、つき従う者がいることである。

 信頼するということは、必ずしも好きになることではない。常に同意できるということでもない。リーダーの言うことが真意であると確信を持てるということである。それは、真摯さというまことに古くさいものに対する確信である。

 リーダーが公言する信念とその行動は、一致しなければならない。リーダーシップは、賢さに支えられるものではない。一貫性に支えられるものである。

 「リーダーシップとは、組織の使命を考え抜き、それを目に見える形で明確に確立することである。リーダーとは、目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持する者である」(『プロフェッショナルの条件』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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