[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米国株式市場は、地政学的な緊張を背景に投資家のリスク回避姿勢が強まったため、下落した。

米政府は10日、シリアが化学兵器か樽爆弾使用を続ければ、トランプ大統領はシリアへの追加攻撃を指示する用意があると表明。シリア人権監視団によると、11日にはシリア軍機が反政府勢力の支配地域に樽爆弾を投下したもようだ。さらに北朝鮮が、米国による先制攻撃の兆候があれば米国を核攻撃すると警告したことから、市場の地合いが悪化した。

投資家の不安心理の度合いを示すCBOEのボラティリティー・インデックス(VIX)は昨年11月の大統領選以降で初めて15を上回って引けた。

プルデンシャル・ファイナンシャルの市場ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「地政学リスクが目下の焦点になっている」と指摘。もっとも、足元の株価収益率(PER)が18─19倍と高値圏にある中で、今週から始まる企業決算発表がこれから重要になるとの見方を示した。

終盤に入ると相場は下げ幅を縮小。トランプ氏が財界首脳を集めた会合で、金融規制改革法(ドッド・フランク法)が定めた規制の大半を撤廃する方針を改めて示したことが好感された。

セクター別で最も下げがきつかったのは情報技術<.SPLRCT>で0.4%安。個別銘柄では航空のユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス<UAL.N>が1.1%下落した。定員オーバーに伴って乗客を強制的に降ろしたことが世界中の非難を浴びた。

米取引所の合計出来高は約64億株で、過去20営業日平均の67億株を下回った。騰落銘柄比率はニューヨーク証券取引所が1.61対1、ナスダックが1.29対1といずれも上げが優勢だった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 20651.30 -6.72 -0.03 20644.32 20660.03 20512.56 <.DJI>

前営業日終値 20658.02

ナスダック総合 5866.77 -14.15 -0.24 5871.16 5878.94 5819.29 <.IXIC>

前営業日終値 5880.93

S&P総合500種 2353.78 -3.38 -0.14 2353.92 2355.22 2337.25 <.SPX>

前営業日終値 2357.16

ダウ輸送株20種 9135.58 -43.12 -0.47 <.DJT>

ダウ公共株15種 700.34 -0.18 -0.03 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 983.34 -8.28 -0.83 <.SOX>

VIX指数 15.07 +1.02 +7.26 <.VIX>

S&P一般消費財 696.64 -0.35 -0.05 <.SPLRCD>

S&P素材 328.99 -0.75 -0.23 <.SPLRCM>

S&P工業 562.10 +0.85 +0.15 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 564.26 +0.30 +0.05 <.SPLRCS>

S&P金融 388.68 -1.03 -0.26 <.SPSY>

S&P不動産 198.80 +0.84 +0.43 <.SPLRCREC

>

S&Pエネルギー 520.68 -0.44 -0.09 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 856.99 -1.53 -0.18 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 165.41 +0.09 +0.06 <.SPLRCL>

S&P情報技術 895.64 -3.93 -0.44 <.SPLRCT>

S&P公益事業 261.19 -0.06 -0.02 <.SPLRCU>

NYSE出来高 7.81億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 18695 - 15 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 18640 - 70 大阪比 <0#NIY:>