4月10日、米シェール産業の発展に伴って原油市場における供給サイクルが様変わりし、原油需給の見通しにも影響を及ぼしている。写真はポンプジャック。カリフォルニア州で2013年4月撮影(2017年 ロイター/Lucy Nicholson)

[ロンドン 10日 ロイター] - 米シェール産業の発展に伴って原油市場における供給サイクルが様変わりし、原油需給の見通しにも影響を及ぼしている。

 ほとんどの投資銀行やトタル、ENIを含めた大手石油会社は、2014年以降の原油価格急落による業界の急激な投資削減のため、今後2年で市場は供給不足に陥ると警告する。

 しかしゴールドマン・サックスだけは、足元の価格反発を背景にした米国の生産回復と従来型の新規プロジェクトが相次ぐことから、2019年までに大幅な供給超過が生まれると予想。シェール業界の開発・生産調整スピードを重視した格好だ。

 シェール革命以前の従来型石油だけの世界では、将来の供給量は表面化しているプロジェクト案件を数え上げ、産油国の政治リスクなど不確定要素をある程度織り込めば済んだ。

 ただその後登場したシェール産業は価格変動に素早く対応し、油田の稼働・休業を数週間単位でできるので、生産サイクルが短縮化された。このため石油輸出国機構(OPEC)、国際エネルギー機関(IEA)をはじめ多くの機関がシェール産業について、原油価格急落時には減産幅と価格反発による増産ペースの見積もりが過小になってしまった。