[ニューヨーク 12日 ロイター] - 12日の米国株式市場は地政学リスクをめぐる懸念がくすぶるなか、主要株価指数が続落して取引を終えた。S&P総合500種は、テクニカル分析で重要な水準とされる50日移動平均を、米大統領選が行われた昨年11月8日以降で初めて割り込んだ。

米トランプ政権は、シリアのアサド政権軍の空軍基地を巡航ミサイルで攻撃したほか、米軍空母を朝鮮半島近海に向かわせた。北朝鮮、シリア、ロシアと米国との関係は緊迫化。投資家は、こうした情勢の変化により、トランプ大統領が減税や規制緩和、インフラ支出の拡大といった企業寄りの政策を推進する路線から逸脱する恐れがあると心配している。

こうした中、12日の市場では投資家の間でディフェンシブ銘柄やリスクの低い資産を買う動きが広がった。セクター別では工業株や素材株、金融株がS&P総合500種を引き下げた一方、公益株、主要消費財株、通信株が同指数を下支えした。

大手行の決算発表を控えてS&P金融株指数<.SPSY>は0.9%低下。ウェルズ・ファーゴ<WFC.N>、シティグループ<C.N>、JPモルガン<JPM.N>の大手3行は13日に四半期決算を発表する。

S&P素材株指数<.SPLRCM>とS&P工業株指数<.SPLRCI>はいずれも低下率が1%を超えた。

一方で金相場は上昇し、市場の不安心理を示すCBOEボラティリティ指数<.VIX>も上がった。

個別銘柄ではデルタ航空<DAL.N>が0.5%安。同社の第1・四半期決算は利益が市場予想を上回り、第2・四半期の1座席マイル当たり旅客収入(ユニットレベニュー)が増えるとの見通し示したが、同社株は売りが優勢となった。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では下げ銘柄が上げ銘柄を上回り、比率は2.16対1だった。ナスダックも2.23対1で下げ銘柄が上げ銘柄を上回った。米取引所の合算出来高は約62億株で、直近20営業日の平均である66億株を下回った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 20591.86 -59.44 -0.29 20637.95 20642.54 20553.03 <.DJI>

前営業日終値 20651.30

ナスダック総合 5836.16 -30.61 -0.52 5863.59 5868.09 5830.44 <.IXIC>

前営業日終値 5866.77

S&P総合500種 2344.93 -8.85 -0.38 2352.15 2352.72 2341.18 <.SPX>

前営業日終値 2353.78

ダウ輸送株20種 8971.84 -163.74 -1.79 <.DJT>

ダウ公共株15種 705.35 +5.01 +0.72 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 966.55 -16.79 -1.71 <.SOX>

VIX指数 15.77 +0.70 +4.64 <.VIX>

S&P一般消費財 693.85 -2.79 -0.40 <.SPLRCD>

S&P素材 324.99 -4.00 -1.22 <.SPLRCM>

S&P工業 554.68 -7.42 -1.32 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 566.81 +2.55 +0.45 <.SPLRCS>

S&P金融 385.20 -3.48 -0.89 <.SPSY>

S&P不動産 198.53 -0.27 -0.14 <.SPLRCREC>

S&Pエネルギー 518.90 -1.78 -0.34 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 857.23 +0.24 +0.03 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 166.35 +0.94 +0.57 <.SPLRCL>

S&P情報技術 892.07 -3.57 -0.40 <.SPLRCT>

S&P公益事業 263.11 +1.92 +0.74 <.SPLRCU>

NYSE出来高 7.66億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 18520 - 10 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 18470 - 60 大阪比 <0#NIY:>