[シドニー 13日 ロイター] - 豪連邦統計局が発表した3月の雇用統計によると、就業者数は前月比6万0900人増で、市場予想(2万人増)を大幅に上回った。

一方、失業率は5.9%で前月から変わらず。市場予想とも一致した。

就業者数の増加幅(6万0900人増)は1年半ぶりの大きさ。大幅増の要因は、フルタイム従業員が7万4500人増加したことにある。ここ1年近く、パートタイム従業員がフルタイム従業員の減少分以上に増加し、全体の就業者数が増加していたが、今回はその構図が逆転した。

労働市場に関して新たな警告を発していたオーストラリア準備銀行(豪中銀)は、この変化を歓迎するとみられる。中銀は今月の理事会後の声明で、労働市場の弱さが賃金の伸びを抑制し、インフレ率がかなり低い水準に抑えられる可能性を指摘していた。

エコノミストは、雇用統計が月ごとにかなり変動する点を指摘している。統計局はこの日発表した3月雇用統計について、不完全雇用に関する一部のデータに誤りがあったと明らかにしたが、主要データには影響がないとした。

ここ1年、失業率は5.6─5.8%で推移しているが、仕事量を増やしたいのに十分な仕事がない人の水準は過去最高近辺に高止まりしている。

TDセキュリティーズのストラテジスト、アネット・ビーチャー氏は「フルタイム雇用の改善が続くことは豪中銀が11月に利上げするというわれわれの予想を裏付ける材料になる」と語った。

一方、金利先物市場<0#YIB:>では11月までの利下げ確率がまだ18%程度織り込まれている。

3月の労働参加率は64.8%。予想は64.6%だった。