紙に書く目標は、ある人にとっては「◯◯大学に絶対合格する!」や「TOEIC目標900点!」など、試験に合格することであったり、点数であったりするでしょう。

 そこで、目標実現の精度を高めるためにしたほうがいいことがあります。

 それは最終目標のみを紙に書くのではなく、ゴールを達成するまでのあいだに必ずクリアしなければならない小さな目標をできるだけたくさん書いておくことです。

「ひと月に100個ずつ英単語を覚える」とか「問題集を毎日必ず3ページ進める」といったような目標です。

 最終目標は、そこまでの距離が遠いので、脳の熱線追尾ミサイルがはっきりとその標的をとらえるのが難しいのです。

 それに対して小さな目標は達成までの距離が短いので、それぞれの標的に対してミサイルの精度が高くなります。小さな目標を的確にクリアしていくたびに、最終目標に近づいていくことになるのです。

 書いた紙は毎日見るようにします。そして、小さな目標の達成度もチェックするようにしてください。標的に向けて照準をキープし続けるためです。

 他にも必ず行ってほしいことがあります。

 定期的に内容を更新していくことです。なぜなら、勉強を進めていくうちに小さな目標が変わっていくはずだからです。

 最終目標自体も、もっと上のレベルに変わるようなことだってありえます。途中でゴールを見失わないためにも、脳に命令する内容をこまめに変更して微調整をする必要があるのです。

 そして欲をいえば、目標を達成した後、自分はどうなっているのか、またはどうなっていきたいかまで想像で書くようにすれば、そのイメージが心を浮き立たせ、必ずそうなりたいという気持ちをさらに強くさせます。

脳が納得する命令の出し方とは?