[ベルリン 14日 ロイター] - オーバーブッキング(過剰予約)となった機内から乗客を引きずり下ろした問題で米ユナイテッド航空への批判が高まる中、航空各社は、定数以上の座席を販売することで航空券の値上がりを抑えることができるとし、オーバーブッキングを擁護している。

空席を回避するために航空会社が定員数以上の航空券を販売するオーバーブッキングは航空業界の慣行だ。ただ、今回の問題を受けて米議会では、より厳格な規定を求める声が一部から上がっている。

一方、航空会社は、定員数以上の席数を販売することで空席リスクを減らし、コストを抑え、航空券の値段も安く抑えることが出来ると主張している。

国際航空運送協会(IATA)は13日付の新聞で「もしオーバーブッキングが認められなくなれば、空席により発生したコストを顧客が負担することになり、航空券代は値上がりするだろう」と主張。

オーバーブッキングの慣行が認められなくなれば、既に低い航空業界の利益率はさらに下がり、フライト間の接続も悪くなると説明した。

搭乗客が定員を超えた場合、航空会社は、補償金を受け取る代わりに搭乗を断念してくれる乗客を募る。希望者が十分集まらなければ、別の便に乗り換えてもらう乗客を選ぶ。

米国では、オーバーブッキングのために予定していた便に搭乗できなかった乗客が2016年は約47万5000人いた。これは搭乗者全体の0.07%。その中で、本人の意思に反して搭乗できなかった乗客は約4万人。米運輸省によると搭乗拒否された人の割合は、1995年の統計開始以降で最低水準だった。

デルタ航空<DAL.N>のエド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は12日、2016年に搭乗拒否された乗客の割合は10万人中わずか1人程度だったと説明し、オーバーブッキングを擁護した。