[ニューヨーク 17日 ロイター] - フィッシャー米連邦準備理事会(FRB)副議長は17日、年内のバランスシート縮小開始の可能性に関するFRBのシグナルを受けた市場の反応が落ち着いていることを踏まえると、政策転換は円滑に進む可能性があるとの認識を示した。

FRBは前回2013年にバランスシート政策を変更した際に招いたような債券市場の大幅下落「テーパー・タントラム」を回避したい意向だ。

13年にはこれを受け債券利回りが急上昇し、債券買い入れプログラムの縮小計画が結果的に遅れることとなった。

しかし今回は、ここ数週間に複数の政策当局者や3月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が、市場の予想よりも早い今年終盤のバランスシート縮小開始を示唆しても債券利回りはほとんど上昇していない。

フィッシャー副議長は、講演の準備原稿で「バランスシートの縮小プロセスを巡る現時点での限られた議論に対する市場の反応から得た私の暫定的な結論からすると、テーパー・タントラムの場合と比べて大きな市場の混乱に直面する可能性は低いようだ」と語った。

また、13年のテーパー・タントラム以降、FRBは投資家の調査方法を変更しており、金融機関だけでなく、ヘッジファンドや資産運用会社の見解についても理解を深めていると指摘。

この詳細にわたる調査データでは、近いうちの債券買い入れ縮小はないと一部の市場参加者が確信していた13年とは異なり、投資家はFRBがどの程度早期にバランスシートを縮小し始めるかそれほど確信を持てていないことが示されていると述べた。