[ワシントン 19日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のフィッシャー副議長は19日、世界経済の見通しが明るくなっていることで、FRBのこれまでの2回の利上げによる市場へのマイナスの影響は緩和されたとの認識を示した。

また、FRBは段階的なアプローチをとっているため他の国に対する波及的な影響は抑制されるとの見方も示した。

同副総裁は国際通貨基金(IMF)共同開催の会合での講演原稿で、「金融政策のかい離が大きい状態が続いたとしても、海外の経済に対する波及的な影響は管理可能であると考える妥当な理由はある」と指摘。1999年と2004年のFRBの直近の過去2回の引き締めサイクルの際は米国と諸外国の業況判断が連動する動きを見せていたとし、再びこうした状況になる可能性もあると述べた。

FRBがゼロ金利政策を約10年ほど実施したことで資産価格、および一部新興国通貨が圧迫を受けたとの認識を示しながらも、欧州では失業率が低下し中国では経済は一段と堅調になっていると指摘。「海外の産出拡張がより根強くなったこと、下向きリスクが明らかに縮小したことが市場がプラスの反応を示した主な要因となっている」と述べた。

そのうえで、米国の利上げペースは緩やかなものになるとの見方は変えていないとし、こうしたアプローチは米国、および諸外国にプラスとなると指摘。「緩和措置を緩やかに解除していく現在の動きは、米経済が継続的に拡大していくとの見通しを最大化すると同時に、海外に望ましくない波及的影響が及ぶリスクの縮小につながる」と述べた。

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